【落とし穴 その1】注文住宅のローンで失敗
注文住宅の失敗例を公開(1)
がんばって建てた注文住宅。
そこには幾つかの落とし穴が・・・
Aさん 会社員の場合
Aさんは中小企業で働く営業マンです。
10年前に結婚して子供は男の子と女の子の二人兄弟。
下の子が小学校に上がりアパートが手狭に感じてきました。
結婚当初から将来は家を建てようと思っていたAさん。
心情的には今すぐにでも家を建てたい。
ですが不況のため、ここ数年給料が上がっていない…今は大丈夫ですが、先々の不安が残ります。
そのため、踏ん切りがつきません。
しかし、奥さんの
「そろそろ家を建てましょう」
の一言で決心をしました。
どうせ建てるなら注文住宅にしよう、と言い出したのは夫婦どちらかは忘れてしまいましたが、二人ともそれ以外は考えられなくなっていました。
すぐに電話帳で調べて近くの工務店へ。
土地が無い事を話したら一緒に探してくれるとの事。
どんな家を建てるかは工務店と打ち合わせをしながら決めました。
家については素人なので、プロにお任せしたほうがいいと思い担当の方の意見を尊重しました。
結果、当初の予算から大幅にオーバーしたのですが、幸いにも貯金を全て頭金にして夫婦共働きすれば住宅ローンを返せそうです。
Aさんは残業を今以上に増やせばいいとも思いました。
数ヵ月後家が完成。
Aさん一家は新しい生活を始めました。
子供は広い子供部屋に大喜びです。
学校を転校する事になるので心配していましたが、早速友達もできたようです。
奥さんは小さな会社で事務のパートを始めました。
休み等自由になりませんが、接客業は苦手なので自分には向いていると思いました。
Aさんは毎日残業で遅い時間に帰ってきます。
正直キツイですが家族のためなら頑張れると思いました。
数年後。
Aさんが勤める会社のもっとも大きな取引先が倒産してしまいました。
会社はすぐに新たな取引先を見つけることもできず、事業を縮小せざるを得ません。
残業も全てカット。給料が減ることになってしまいました。
今後の展開によってはリストラも考えられます。
タイミングが悪いことに奥さんも、職場の上司との折り合いが悪くパートを辞めてしまいました。
その結果家族としての収入が減ってしまい、住宅ローンの返済が難しくなってしまいました。
元々無理をしなければ返せないプランでした。
もっと安く家を建てられなかったのか。
そう思って家の中を見てみると、ほとんど使っていないものが多々あります。
それらは工務店に勧められて取り付けたものでした。
また家を建てた後調べてわかった事ですが、家の材質をもっと安くできたようです。
数百万安くできたのではないでしょうか。
そうしていれば給料が下がった今の状態でも十分返済できていたはずでした。
Aさん一家は泣く泣く家を売りアパートを借りました。
しかしローンの全額返済には至らず。
今でもローンの一部を返しています。
何が悪かったのでしょうか?
相見積もりをしっかりと取っていなかった。
予算設定をオーバーしてしまった。
注文住宅のローンは数十年かけて返していきます。
最初はがんばれても、年十年もがんばりつづけるのは難しいです。
毎月余裕を持った返済額で予算を設定しましょう。
そして、予算をオーバーしないようにしましょう。
関連記事:無理の無い予算設定
工務店任せだった。
家は家族にために建てるものです。
工務店に全て任せないで、自分の意見を主張しましょう。
それには家族と話し合い、どのような家を建てるかしっかりとしたイメージを持つことが大切です。
関連記事:しっかりとしたイメージ
知識を持っていなかった。
注文住宅を建てるのには、それなりの知識が必要です。
住宅会社は様々な提案をしてくれますが、最終的にOKを出すのは自分です。
提案が本当に良いのかどうかを見極める為にも知識が必要です。
関連記事:知識を持つ
注文住宅で失敗する3つの落とし穴
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注文住宅アンケート

注文住宅を建てた人に、感想とこれから建てる人へのアドバイスを聞いてみました。
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様々な声を聞くことができました。
参考になるものをたくさんあるので、ぜひ見てください。
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(2019年8月集計)